今日1月28日は、恩師・石ノ森章太郎先生の命日です。昨年は二十七回忌法要が行なわれました。あれから27年。それまでは、先生の誕生日である1月25日近辺の日曜日にファンクラブ会員達が集まり、誕生会をやっていましたが、奇しくも命日が3日違いという事で、そのまま毎年この時期に集まって、お互いの旧交を温めています。
まずは、会場のすぐ近くにある(っていうか、菩提寺の近くにあるから今の会場になったのですが)お墓にお参りして近況を先生に報告してから集会の会場へ。「石ノ森章太郎ファンクラブ」は萬画家のファンクラブとしては一番歴史が長く、『サイボーグ009』が執筆された(今年で60年)直後に設立されていて、その頃、高校生だった会長・青柳誠さんも石森プロで資料担当を続けた後、出版社勤務を経て、今は山羊のような髭を蓄えて、相変わらず漫画関係の活動に励んでいますが、僕が入会した46年前は、この会長をはじめ、先輩会員の皆さんの中には、徳間書店で『アニメージュ』、学研で『アニメディア』といったアニメ雑誌を創刊させた編集者・鈴木克伸さん、アニメ&特撮ライターの草分け池田憲章さん、拙著『ライダーキックは痛かった』をプロデュ−スしてくれた大沼弘幸さんといった出版関係の編集者やフリーライターに、『ルパン三世』『魔法の天使クリィミーマミ』『六神合体ゴッドマーズ』『星雲仮面マシンマン』『兄弟拳バイクロッサー』等の日本テレビプロデューサー・堀越徹さん、集英社で長年編集者として勤務した後、ジャンプコミックスの発売元であるホーム社の社長を務めた「ウチのアンチャン」こと木下暢起さん等など、既に業界で活躍している憧れの方で一杯で、その後、僕がアクションの道に飛び込んだ時は、「スタントマンとは、変わり種が出てきたナァ〜」と関心を持ってくれ、さらに『アニメック』を出版しているラポートに就職が決まった時は、「お前もヤ〇ザの世界に来たナァ〜」と、皆さん、笑いながら歓迎してくれましたっけ。
全ては石ノ森先生との出会いから始まり、ステキな先輩達と今も親しくお付き合いをさせて頂いてます。先生がファンクラブのイベントに顔を出して下さった時に、良く仰ってたのが、「例え俺が居なくても、俺を肴にして皆で楽しめなァ〜」という事で、今も皆でその言いつけを守ってますよ、先生。合掌。
今週末土曜日のトークライヴ『マル秘ので街探偵事ム所#309』でも、いろいろ話します。